皆さまこんにちは。ごう歯科クリニック歯科衛生士の遠藤です。

最近は暑くなってきて、急な気温の変化で体調も崩しやすい時期ですので、規則正しい生活を心がけて、この時期を乗り越えましょう!

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さて、この前の歯科衛生士のための21世紀のペリオドントロジーダイジェスト(part1)では、歯周病菌の種類と、感染時期についてお話しましたが、今回は歯周病の原因について、もう少し踏み込んだお話をさせていただきます。

人体を構成する細胞は37兆個ありますが、ヒトの常在微生物数はその数倍と言われています。

その常在菌との共生関係が崩れたとき、ヒトの健康は損なわれます。
それと同じように、歯周病の発症も口腔内の微生物と、われわれとの共生関係の破綻が原因です。

前のパートで歯周病菌の中で、もっとも歯周病原性が高いのは、P.gingivalisとお話しましたが、感染するのは18歳以降です。それまでの、小・中学生のころにちゃんと歯磨きできていた、虫歯がなかった、定期的に歯科医院を受診していた、という方の口腔内にはP.gingivalisが入ってきたとしても、定着しにくいです。
そのため、子どもの頃の口腔管理は虫歯だけではなく、歯周病発症にも関係しています。

鉄分は、P.gingivalisの不可欠な栄養素です。P.gingivalisは血液中のヘモグロビンからヘミン鉄を手に入れます。健康な歯と歯茎の境目の溝には血液がないため、栄養不足のため病原性が低いので、歯周炎は起こりません。ですが、P.gingivalisは、この低栄養の状態を耐えて、歯周炎発症の時(バイオフィルムの高病原性化と歯周組織の抵抗性の低下)をまっているのです。
「歯を磨くと血が出るようになった」は歯周病発症のサインです。

パート3に続きます!